August 01, 2006
戦争(政治)とサッカー:レバノン情勢その2
2007年に開催されるアジアカップの予選がすでに始まっているが、この予選からレバノンが脱退する意向をアジアサッカー協会に伝えたようだ。
前回記事でも書いたが、現在レバノンはイスラエルから空爆を受けており、予選に参加している場合ではないというところだろう。
レバノンはサッカーはあまり強い国ではないが、国民や選手は非常に残念だろう。サッカーに罪はない。
イスラエルによる攻撃は、現状のままの早期停戦を望まないアメリカの影響もあり、長期化する可能性が高くなっている。
攻撃開始当初イスラエルとしては空爆によってヒズボラを壊滅させる意図があったようだが、地下を使った巧みな戦術を取るヒズボラに対しては空爆のみでは足りないと判断したようで、地上戦力を投入する可能性もある。
地上戦が始まると今までよりも民間人の犠牲者は確実に増えるので、レバノンは今後さらに厳しい状況になりそうだ。
当事者であるレバノンの国民は反イスラエルが日に日に多くなっている状態で、むしろ元々はテロを活動の中心とした武装勢力であるヒズボラ支持者の数が増えているという。
このままイスラエルの攻撃が続けばアメリカやEU、トルコあたりが軍を派遣する可能性が高く、それがイスラエルの狙いと考える動きもある。
レバノンやシリアに国際軍もしくはアメリカ軍が駐留する事でイスラエルへの攻撃が防げるという思惑だ。
しかしそれだけではない。ぞっとする話だが、現在ヒズボラはシリアの影響下にあるのは確実で、もしイスラエルがレバノンに続いてシリアに侵攻するような事態になれば、隣国のイランも参戦する可能性が高い。
イランはシリアを守ると宣言した事もあり、イスラム社会への攻撃を指を加えて黙っているという事は考えにくいからだ。
そうなるとアメリカがイスラエルの侵攻を支援する事になるだろう。
現在アメリカのブッシュ政権内では親イスラエル派が多い(とされている)ので、イランやシリアの介入によってアメリカが出ていく条件は揃う事になるからだ。
そうなれば中東全体が現在のイラクのような状態になるという可能性が出てくるわけだ・・・・。
一見日本には直接的に影響がないように見えるレバノン情勢だが、アメリカが戦争を始めるという事への経済的な影響は確実にあり、中東情勢が不安定になると確実に原油の値段は上がる。
今日もガソリンが140円を突破したというニュースがあったが、現在のレバノンの情勢をみると今後も上がっていく可能性が非常に高く、そういう意味でも注目していかないと・・・・。
うーん、全然サッカーの話じゃなくなったなぁ・・・(汗
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