March 23, 2006
野球とサッカー:WBCを終えて(長文失礼
日本の優勝という最高の形で終わったワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。
韓国との3戦やアメリカ戦での誤審など話題も多かったWBCだが、テレビの視聴率も瞬間で50%以上行ったようだ。
野球の世界一決定戦という位置づけだが、実質アメリカ主動で行なわれ、ヨーロッパ各国や中東、アフリカ勢は不参加。
まぁ、不参加と言っても事実上ヨーロッパはまだしも他の地域には野球という文化がないので、参加しないのは当たり前と言えば当たり前。
今大会はアメリカの不甲斐なさも目立ったが、アジア勢の活躍が印象に残る大会だったと言えるだろう。
個人的には明らかにサッカー派なので、あまり偉そうな事は言えないが、アメリカの4強を前に敗退する姿を見て時代は変わったもんだと思った。
技術的な事とか詳しい事は語る程詳しくないのでわからないが、「韓国ってこんなに強かったっけ?」というのも素直な感想だったりする。
さて約2ヶ月後にワールドカップを控える日本のサッカー。
WBCを終えてみて今後の課題(前々から言われている事だけどね)として今回のWBCの結果をきっちり受け止めて欲しいという話。
野球は世界的に見るとマイナースポーツだが、日本、アメリカでは昔から人気が高い。
Jリーグの発足で一時期サッカー人気がすごかった時期もあるが、今でも日本のメジャースポーツは野球だろう。
Jリーグのクラブを頂点とする日本のサッカークラブ事情もプロ野球球団を頂点とする野球の体制には遠く及ばないのが現状。
地域には少年野球チームがかなりの数存在するし、甲子園は今でも高校野球児の憧れであり続けている。
高校サッカーで全国優勝しても地元でパレードはまず開かれないが、甲子園の優勝はパレードモノだろう。
余談な上に比べるのも恐れ多いが、高校の時に競泳で団体優勝した時はインターハイ会場の山梨からバスで帰ってきた時の出迎えは父母+OBが手製の地味素敵な横断幕をヒラヒラさせていただけだった。
もちろんテレビの取材もなければパレードもない。当時は有頂天だったが、今考えるとなんともさみしい。
オリンピック時にあれだけ注目される水泳でもその程度で、最近盛り上がっている高校サッカーでもパレードまで行く地域は少ないだろう。
もちろん野球人気をどうこうしましょうって話ではないし、日本でサッカーがそこまで人気スポーツになるとは思っていない。
しかしファン(=国民全体)の期待は抑えられないモノで、今回のワールドカップでは前回以上の結果が求められるだろう。怖いのそこだ。
正直なところ個人的なドイツワールドカップの日本代表の結果予想は予選リーグ敗退。
チーム力、フィジカルともに他の3チームには劣っているし、今の段階でディフェンスやら選手の選考やらでバタバタしていて良いのはブラジルやアルゼンチンなど一部の強豪だけだ。
戦いようによっては予選突破は十分に可能だとは思うが、可能性は低いというのが個人的な感想。
今年のJリーグは開幕から観客動員数が過去最高ペースだそうだが、ワールドカップ後まで続くかは結果次第と行ったところだろう。
それではWBCの野球から学ぶところとは何か?
それは日本独自のプレースタイルの構築だと思う。
今まで散々サッカー日本代表は「得点力不足」、「決定力不足」だと言われてきたが、ここのBlogでも何度か書いたが得点力が不足してない、決定力が潤沢なチームなんぞ世界には存在しない。
どんなにFWにスター選手がいようとも、圧倒的にボールを支配しても取れない時は取れないものである。
そこで「プレースタイル」になるわけだ。
プレースタイル=戦術と言えなくもないが、戦術は監督に左右される部分がかなり大きいので、ここではあえてプレースタイルと言いたい。
国別のプレースタイルと言えば個人技のブラジル、守備のイタリア、フィジカルのドイツ、高さの北欧、身体能力のアフリカ等がよく言われる例。
代表チームを一つとして見た場合でも選手の個性が見える国はわかりやすく、強い。
元来個人技のうまいブラジルチームを2002年の日韓ワールドカップで優勝させたのは組織を重んじる監督だったが、あれは高い個人技の上に成り立つ組織力であって、ブラジルのプレースタイルを捨てたわけではない。
それでは現状の日本代表のプレースタイルはどうなのか?
WBCの日本代表はアメリカのメディアからも「ヤキュウの勝利」と言われたように緻密な粘りの野球で世界を制したが、あれは何も今回の日本代表だけのプレースタイルではない。
戦後から脈々と受け継がれてきた日本の野球スタイルが結果として世界一になったわけだ。
プレースタイルの構築は非常に重要な事だが、一言にプレースタイルの構築と言っても2-3年で構築出来るものじゃないので、野球のように10年以上のスパンで時間が必要だろう。
日本のJリーグにはまだ特徴と言える特徴はない。
一つ可能性としてあるのは、ターンオーバーの早さ、多さかもしれない。
ブラジルから日本へ来る選手は多いが、ブラジルの選手がJリーグに入ってまずびっくりするのはターンオーバーの多さ、運動量の多さだという。
攻撃チームと守備チームの切り替わりがいわゆるターンオーバーだが、Jリーグは世界的に見てもそれが多くて早い。
実際にJリーグを見るとパススピードやクロスの精度はまだまだ低いが、攻守の切り替えは早い。
速攻の少ないスペインや全体的にボールの動きの遅いオランダと比べると違いを顕著に感じる試合も多い。
このJリーグの特徴をうまく代表チームに生かせないか?
海外でプレーする選手もこの特徴を生かしたサッカーを海外でも披露できないか?
この辺が今後10年間の日本のサッカーの課題な気がする。
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