July 14, 2005
携帯サイト作ってみる:準備編その1
そんなわけで携帯サイトを作ってみよう!のコーナーです。
今回はまず「携帯サイトってなんぞや?」ってところから行きます。
・携帯サイトとPCサイトの違いは?
そもそも携帯電話用のサイトと、通常のPC用のサイトにはどんな違いがあるのか?
これはすごく基本的な事ですが、非常に微妙な問題。
極端な話をしてしまうと、現状携帯サイトとPCサイトには根本的な違いは無いと言えます。
携帯用の特殊タグなどは多少ありますが、基本的にはHTMLなので大きな違いはありません。
もちろん画像サイズやページ容量、使用できないタグなどはあるものの、HTML上ではほとんど違いはないと言えます。
「現状」というのは、ちょっと昔は携帯用のサイトを構築する際には携帯用の言語である、HDML(Handheld Device Markup Language)という言語で構築しないといけない場合があったからです。
・携帯サイトのプロトコルと言語
HDMLはWAP(Wireless Application Protocol)1.0、1.1を搭載するAUやTU-KAの携帯で広く使われていて、このHDMLはHTMLとは互換性がありません。
Docomoのiモードは立ち上げ時よりHTMLと互換性のあるC-HTMLを導入し、後を追って始まったJ-PHONE(現vodafone)のサービス(J-SKY)もiモードのサイトを見られるようにJ-SKYの標準記述言語であるMMLをサーバ側でC-HTMLに変換する方法を導入。
ユーザー数で言えばiモードが圧倒的に多かった為、いわゆる「勝手サイト」も圧倒的にC-HTMLで構築された物が大多数でした。
HDMLはモバイル機器用に開発された言語で、「デッキ」と「カード」という少しプログラムの概念が取り入れられていて、同じファイル内で複数ページを構築する事ができます。
HDMLの特徴としては、CGIのようなプログラムを組まなくても複数のページに渡って変数をやり取りできるなどがあります。
しかしHDMLはHTMLに比べると構築が難しく、また制限も多いので日本では簡単に構築できるC-HTML(=iモード)の方が浸透していきました。
ユーザーシェアで圧倒的な差をつけられたAUは、HDML対応機種でC-HTML(=iモードサイト)を見られるように、サーバ側でC-HTMLをHDMLに変換するサービスを開始して対応しました。
iモードの成功は色々要因はありますが、C-HTMLを導入したというのが大きかったと言う意見がかなりあります。
全体の流れとしては、
iモード:C-HTML→WAP2.0(XHTML Basic 1.0)
J-SKY:MML→C-HTML変換サービス→WAP2.0
EZWeb:HDML→C-HTML変換サービス→WAP2.0
という流れになっています。
現在は3キャリアともWAP2.0に対応していってます。
WAP1.×はHDMLが標準でしたが、WAP2.0からはXHTML Basic 1.0になっています。
日本の各キャリアのWAP2.0対応状況は以下の通りです。
[Docomo]
3G端末であるFOMAシリーズからWAP2.0対応。
初代シリーズである20××シリーズから、90×シリーズ、70×シリーズも対応。
[AU]
C×××シリーズ、A10××シリーズはHDML機種だが、それ以降の機種はWAP2.0に対応しています。
対応機種シリーズは
PENCK・Wシリーズ (W03H、W02H、W01K除く)・G'zOne TYPE-R・Sweets・talby・INFOBAR・A5000/C5000/A3000/C3000/A1400/A1300/A1100シリーズ
[vodafone]
現状の対応機種は
702MO/702sMO/802N/702NK/902SH/802SH /802SE/902T/V801SH/V801SA
です。
AUとvodafoneに関しては非対応機種もサーバ側で変換して表示するので、まったく表示できないという事はありませんが、XHTMLの特徴である背景色や簡単なテーブル構造などは失われます。
XHTMLで統一されたといっても、各キャリアでXHTMLをベースに機能を拡張しており、独自拡張についてはキャリアごとに構築する必要があります。
拡張機能については後日ふれますが、よく使われるところだと絵文字やアクセスキーなどがあります。
・WAP2.0とXHTML Basic、CSS Mobile Profile
さて3キャリアで対応の始まったWAP2.0(XHTML)ですが、基本的にはHTMLと同じなので、HTMLでPC用のサイトを構築したあるのであれば問題なく構築できます。
明日以降にふれますが、画像のサイズやページ容量に気をつければ、後は禁止タグだけ注意してHTMLを記述すれば基本的に問題ありません。
使用不可なタグの代表例としてはTABLEタグの入れ子構造があります。
PC用のサイトで良く使われるTABLEタグの入れ子によるレイアウトですが、XHTML Basic ではテーブルの入れ子構造は使用できません。
また、WAP2.0はXHTML Basic1.0とCSS Mobile Profile 1.0をサポートしているので、CSSによる記述も可能です。
詳しくは上記リンクのサイト参照ですが、表示位置のプロパティであるposition等は使用不可。
文字の大きさを指定するfont-sizeは使用可能ですが、line-heightやword-spacingは使用できません。
海外の携帯ではまだまだWAP1.×機種が多いのが現状ですが、日本ではWAP2.0対応機種がかなり増えています。
シェアの大きいDocomoはWAP2.0対応前の機種も互換性の高いC-HTML対応機種なので、CSS Mobile Profile等を高度に使ったサイトでなければ問題なく表示されます。
WAP2.0への対応が早かったAUでは、CSS Mobile Profileを使った今までの携帯サイトではできなかったデザインのサイトが増えてきています。
どうしても縦割のサイトしか作れなかったC-HTMLとは違い、XHTMLでは表示領域の問題はある物の、左右に分かれるレイアウトや、コンテンツごとに異なる背景色を付けるなどが可能です。
次回(不定期!!)は携帯サイト作ってみる:準備編その2「画像ってどうよ?」です。
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